『カラフル』、森絵都著
この本はいろいろ考えさせられる話だと思います。
死んで魂となった主人公「ぼく」に「プラプラ」と名乗る天使が現れる。そしてプラプラは「ぼく」にたった今死んだ別の体で生活しろと「魂のホームステイ」を強要する。
最初は赤の他人である「小林真」としての生活に乗り気でなかった「ぼく」も徐々にその家族や同級生と向き合うようになっていく。あらすじはこんな感じです。
この本の好きなところは描写がリアルなところです。
この話では小林真の家族や同じ学校の同級生にもスポットが当てられます。真の母親は一見家庭的でいい母に見えますが実は不倫をしており、気になっている同級生の「ひろか」はお金のために援助交際をしています。
僕は最初主人公が「ひろか」の援助交際を辞めさせる流れになるのかなと思いましたが結局「ひろか」は援助交際を辞めることはありませんでした。「ひろか」は援助交際でお金を稼ぐ理由として「 若くて自分に価値のあるうちに高級できれいなものを身に着けたい」「大人になって自分の力で稼げるようになったときでは意味がない」といったような発言をします。このきれいごとで終わらない感じがとてもリアルで新鮮な感じがしました。
母親に関しても、息子の真に対して誠実に接する一面と実は不倫をしていたという不誠実な一面を持っている一見矛盾した感じがとても複雑で人間らしいと思います。
このような裏の一面ががとても魅力的で引き込まれる原因なのかなと思いました。
コーヒーが冷めないうちに
この本は心温まる本で一気読みしてしまいました。
簡単に言うと過去に戻れる喫茶店の話です。
でも過去に戻るためには厳しいルールがあって、その一つが「過去に戻っても現実を変えることはできないと」いうこと。
じゃあ意味ないじゃんと最初は思いましたが、読んでいくうちにその世界観にどんどん引き込まれました。
ふつう物語は関係が進展するなど現状が変化して感動を誘う構成になっていますが、この本は現実は一切変わりません。しかし読んでいくと切なさと感動が押し寄せてくるので、すごくいいなと思いました。
僕はお涙頂戴の展開を見ると「くせえな」って思ってしまうタイプですがこの本はただ純粋に楽しめたのでお勧めです。
住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』
最近本屋で気になる本を見つけました。
住野よるさんの『か「」く「」し「」ご「」と「』です。
帯に"共感度NO1”と書いてあったので読んでみました。
最初に思ったのは「タイトルめんどくさっ」です(笑)
「この鍵かっこなんか意味あるのか?」と思いました。
でも読んでいくとだんだんわかってきました。
内容は一言でいうと青春ものですね。
でも登場人物全員に心の内をのぞける特別なものさしがあって、そこから一風違った切り口で物語が進んでいくので新鮮味がありました。
お互い知っているようでよくわからない感じがすごく共感できる。
その中でお互いの関係性がいいバランスだなあ~ってなりました。
一年後とかにもう一回読みたいですね。
*1:ここに脚注を書きます
ブログ始めました‼
こんにちは。 yasuです。
ブログ始めました
アニメや漫画を見るのが好きな大学一年生です。
ブログにはいろいろなことを書いていこうと思います。
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